演劇芸術家(卵)の修行日記

芸術としての人間模様とコミュニケーションについて。

黒子の俳優

今日の舞台公演、ドストエフスキー作「白痴」幕引き。僕は黒子で出演。いえ、黒子なので出演せず。「黒子のバスケ」って漫画の主人公はコートに立つけど、「黒子の俳優」は舞台に立ちません。

しかしバスケと違って"コートの外"でなく"舞台の裏"から観る舞台は物凄く面白い。客席からは決して観られない舞台。


例えば舞台に出る直前の俳優女優。緊張をほぐそうと深呼吸したり手のひらに「人」書いて飲み込んだり。舞台から下がった後、アタマを抱えて落ち込んでいたり、涙が止まらなくてうずくまっていたり。これこそ生の人間の姿、とぐぐっと感動する。

演劇って面白い。俳優も面白いけど、僕は演劇というぜんぶがより面白い。僕は演劇というぜんぶで、芸術家になりたい。

明日はブレヒト作「コーカサスの白墨の輪」という、とある内戦中の国の物語。僕は兵隊と音楽隊の役。武器を楽器へ。又、楽器を武器へ。

18:30@両国シアターX。
戦場カメラマンの皆さん、手ぶらで戦場へ来て下さい。