演劇芸術家(卵)の修行日記

芸術としての人間模様とコミュニケーションについて。

日本唯一の"演劇芸術"学校、スタニスラフスキー・アカデミー

今秋始まった、日本で唯一の、芸術としての演劇学校「スタニスラフスキー・アカデミー」の仕事が楽しい。

この学校は、ロシアで100年以上続いている伝統的な演劇術/演劇手法を教える学校で、ロシアの功労芸術家(人間国宝みたいなもの)であるレオニード・アニシモフ氏が講師を務めている。

東京にはアートに限らず様々なスクールや学校やセミナーがあって、僕も20代の頃たくさん通った。グロービスや、大前研一の学校や、コーチングやNLP、速読からマクロビまで。

でも本当の意味で大切なこと、本質を教えてくれる学校は一つもなかった。

アニシモフ氏が学長を務めるこの演劇学校は、紛れもなくホンモノだ。本当に素晴らしい俳優を育てるためのカリキュラム、本当の意味での芸術家を育むための精神性や雰囲気がここにある。

この学校の第一期生となった俳優や演出家の卵の人達が、毎週月火、劇場に集まって、戯曲の分析や、エチュードや、役作りを行う。

僕はほとんど学生経験なしで舞台にぶち込まれたので、こうやって一から学び直せることが有難くて仕方ない。しかもアシスタントとして、アニシモフ氏をサポートする立場、生徒さんの学びを促進する立場として。

まだ始まってから1ヶ月あまり、これから1年かけて学び、1年後には1本の芝居をつくる予定。おそらくはチェーホフの戯曲。

楽しみすぎて今日も眠れない。w