演劇芸術家(卵)の修行日記

芸術としての人間模様とコミュニケーションについて。

2012-01-01から1年間の記事一覧

自分に詰まってる栓

新作舞台の劇場に入って4日目。朝から晩まで毎日稽古してちょっと疲れがでてきてるけど、自分の身体と心の内部でなにかが起き始めてる、生まれ始めてる感触が在る。 お昼休憩に外で唐揚げとおにぎりを食べた。すごい青空で、うっすらした雲が形を変えながら…

アンサンブル、演出家という産婆さん

昨日まんが「リアル」を読んだ。主人公の戸川が、成長の速度を望むあまり、個としの能力を伸ばそうとがんばるあまりにチームから浮き、歯車が噛み合わなくなるというような話があった。なんだか今の自分に重ね合わせた。 なんでだろう?僕は自分でがんばろう…

稽古徒然

12月の新作稽古が華僑に入っている。新しい芸術が産声を上げる、臨月。その痛み。有機的なものは、時間をかけて、エネルギーが注がれて、望まれて、産まれる。 思う事がたくさん色々在る。 「役」という奇跡。配役ってのは常に運命だ。なぜか人生のそのとき…

寝起きに芝居のこと考える

夜11時から昼の2時まで爆睡した。複数大量の夢を見て現実と区別つかず。腹が減ってメシを食おうと思うが何もなく作るのも面倒だが味噌汁作ろうと思う。喉が渇いたのでジュースを飲む。 そして思うが、寝て起きてメシ食って寝るために生きてるのではないとい…

シンクロナイズド東京トリップ

舞台パンフレット用の撮影を終えて、劇団のみんなでうどんを作って食べながらおしゃべりをした。これから創っていきたいもの、自分達の存在意義、などなど。基本的に一匹狼っぽくなっていた最近なので、なんだか新鮮で楽しかった。 なんとなくみんなとの別れ…

僕らが旅に出る理由

「僕らが旅に出る理由は〜だいたい100個くらいあって〜♪」 なんて歌があるが、僕がかつて旅に出た理由は1つしかない。 それは「世界の最悪の最悪の最悪を見たい。その原因の原因の原因をつきとめたい」ということだった。 小学生の頃からなんとなく気に…

悟空みたいな芸術エネルギー

今日の稽古はなんか、すごかった。 エネルギーがすごかった。 全身を震わせて発するエネルギー。 舞台に立つ俳優達が、 ドラゴンボールで悟空が戦闘力を全開に出すみたいだった。 家に帰って、 試しに今日のセリフを口に出して読んでみる。 新作舞台で弾くバ…

葛藤について

いま演劇が最高におもしろい。 娯楽ではなく、芸術としての演劇が最高におもしろい。 今日の稽古で演出家のアニシモフさんが言った。 「昨晩の稽古のあと、帰り道一人で歩いていて、私は思った。私はまったく自由ではない。そのために稽古場も、俳優も自由で…

行動するということ

今日も朝から舞台稽古。 稽古があるから、朝目が覚めた瞬間から幸せ。 下北沢に向かう電車の中からも、外の景色が劇的に映る。 今日は一度も出番はなかったけれど、 劇場空間にいるだけで精神が磨かれていく感じがする。 今日のアニシモフさんの言葉。 「よ…

演劇の奇跡を目撃した

12月の新作舞台に向けて稽古が始まって今日で1週間。 ドイツ人劇作家のブレヒトが戦時中の1945年に書いた、 「コーカサスの白墨の輪」。 今日は演劇の威力を目撃した一日だった。 朝11時から始まった稽古が夜9時に差し掛かった頃、それは起きた。 僕は舞台袖…

演劇芸術家として

今日で32歳になった。これを機に、演劇芸術家として言葉を書いていこうと思う。芸術ということ、芸術家ということ、きっと一生かけて追究していくのだろう。演劇芸術を志すことは、ある意味、出家するようなものだと思っている。俗世間の中で、しかも人前で…