2016-01-01から1年間の記事一覧
めでたい!今宵は本当にめでたい!何がそんなにめでたいか? 2011年、僕が東京ノーヴイ・レパートリーシアターに入団し、アニシモフ氏に師事し始めてそれから5年、今日初めて後輩ができたのです。 うちの劇団はそうそう簡単に俳優を採らないのだけど、本当…
東京に滞在する時にいつもステイさせてもらってる世田谷の近所に、すごく味のあるおじさんが30年以上やってる「街の灯」という半畳ほどの、味のあるクレープ屋さんがある。 おじさんは役者で、若い頃からずっと役者で、同時にそのクレープ屋さんを毎日午後3…
心身ともに澄み渡り過ぎていてすこし怖い。一秒一秒が惜しくて、もしかして自分が思ってるより自分の持ち時間は残り少ないのか・・・とか思ってしまう。 でもそれは残りの寿命がどれだけであっても、本当は変わらないのだろう。何よりも大切で代えが効かない…
劇団のロシア遠征の記録映像の編集にとりかかる。一つにはご支援頂いたパトロン/スポンサーの方々に御礼としてお見せするため。もう一つは100年後200年後に俳優を志す人々のため。 大袈裟かもしれないけど、現代演劇の祖、スタニスラフスキーが日々の稽古や…
俳優に最も必要な資質は「注意力」。集中力と言い換えてもいい。 では演出家に最も必要な資質とは何だろうか?師匠である演出家アニシモフはこう言う。 「観察力」 6年前に参加したアニシモフさんの演出家WSで、街でいろんな人の歩き方を観察し、そのなかか…
先月の36歳の誕生日、申年の年男として、新たな一年を思ったとき、本当にうつくしいものを見続けていたいな、と思った。 その10日後、ロシア演劇祭への出典のためにロシアへ渡り、自身としては初の海外公演、劇団としては初の国際演劇祭への参加、そこからの…
ロシア公演を終えて日本に帰ってきて、まるで9回投げ終えたピッチャーがボールを握りしめるような、3Pシュートを放った瞬間にネットを揺らすことを確信しているような、そんな手応えがある。 演劇という、本当には結果の測定できない世界に身を投じて、ここ…
モスクワで舞台「古事記」を上演してきました。ロシアでモスクワ芸術座のプロデューサーを務めていた方が奔走して下さっての自主公演でしたが、なんと満員御礼! ロシア人にとっては全く未知の「古事記」という作品に何百人もの観客が押し寄せることに、プロ…
ログとして自分の為に書く。凡そ3年ぶりのストレートプレイの集中稽古。ここ数年は儀式劇としての古事記とか、単発での公演とか、あと一年芝居を休んだりとかで、ここまで集中稽古する機会がなくて、そのことによってここまで心身ともに俳優であることを忘れ…
「この世界は絶対なんかおかしい、自分には絶対なんかできるはず」 そう思い立って2006年26歳の時、サラリーマン辞めて2年間の世界放浪の旅に出て、2008年、自分なりのビジョンを持って帰国し、それから2年間理想と現実の狭間で何をやってもうまくいかず夜な…
声を発することを恐れて永らく口をふさいできたけど、このままじゃ終われん、このままでは死ねん、と思いブログを再開することにした。ロマンやビジョンが先走ってばかりの自分から、現実にぶち当たって現実乗り越えてく自分へ、このブログもそんな珍道中に…